豊胸のサイズアップでワンカップの注入量は何ccと決められている理由と料金の相場

女性のバストサイズには個人差があり、小さいことをコンプレックスとしている人もいます。こうしたバストの悩みは豊胸の施術によって解決することはできますが、サイズアップを図る上で気を付けなくてはいけないのが注入量です。

今回は豊胸のサイズアップで最適となる注入量の目安や、利用における注意点について解説していきます。

豊胸で注入量が決まっている理由

女性のバストサイズをアップさせる方法はいくつかありますが、中でも代表的な物としては注射による素材の注入です。これは文字通りヒアルロン酸や脂肪などの素材を注射でバストに注入して大きくする方法になります。極細の注射針を利用することで傷跡が目立ちにくく、夏場の薄着や海水浴での水着でも周囲に気が付かれにくいのが大きなメリットです。

注入する量によってサイズを自由に変えられる点も魅力の一つですが、どの素材を使用する場合でも許容量が決められています。許容量を超えてしまうと注入部分から漏れ出してしまったり、不自然に形が崩れてしまうケースも少なくありません。

施術を受ける時は事前のカウンセリングで許容量で実現できるバストサイズを確かめておくことが大切です。

各素材の注入量と料金の目安

前述したように注射によるバストアップをする時は予め決められている許容量を守らなくてはいけません。比較的多くの人が利用すると言われるヒアルロン酸注射では、100ccでワンカップのサイズアップが期待できます。

クリニックによって若干の違いはありますが、1cc辺り4000円前後が相場です。そのため、100cc注入する場合は40万円前後となります。ただし、これは片側の料金設定でバストアップは左右均等に注入しなくてはいけないので両方で80万円程度の費用が必要です。

シリコンバッグの相場と許容量

ヒアルロン酸と並んで人気の高いのがシリコンバッグです。文字通り特殊な素材で作られたシリコンを胸に入れることでバストアップを実現する方法を言います。注射ではなくバストの形をしたシリコンを挿入する形となるので切開が必要となりますが、脇付近や胸の下部にできる皺に沿って切るので目立つ心配がありません。

シリコンバッグヒアルロン酸と同様に100ccでワンカップのサイズアップとなります。値段は1cc辺り5000円前後が相場となるので100ccで50万円、左右両方の挿入で100万円程度の費用が必要です。ヒアルロン酸のサイズアップが1カップから2カップなのに対して、シリコンは3カップまで大きくすることができます。

自分の脂肪を活用する脂肪注入の目安

いくつかあるバストアップの中でも特殊な部類に入るのが脂肪注入です。脂肪注入は名前の通り、自分の体にある余分な脂肪を取り除いてバストに移植するサイズアップ方法になります。自分の細胞を移植する形になるので肌に馴染みやすく、術後のトラブルが起こり難いのが大きなメリットです。

ただし他の方法に比べて必要な量が多めで150ccで1カップのサイズアップとなります。左右均等に入れる場合、最低でも300ccの脂肪がなくてはいけないため、皮下脂肪の量によっては行えないケースも少なくありません。

事前のカウンセリングで可能かどうか判断してもらい、過度に体型が変わるようであれば他の施術に変更する方が無難です。料金の相場は1cc辺り5000円から7000円程度と若干高めになっています。

施術を受ける上での注意点

注射によるバストアップを行うに当たって、気を付けなくてはいけないのが副作用です。ヒアルロン酸の注入によるバストアップを図った人の中には、術後に患部にしこりができるケースもあります。これは外部から体内に異物が入り込んだことによる拒否反応が主な理由です。

必ずしも全ての人に出るわけではなく、専門家でも事前のカウンセリングで見極めるのは簡単ではありません。何かしらのアレルギーを持っている人は自然な触り心地にこだわったヒアルロン酸を使うクリニックを選ぶことでトラブルを避けられます。

持続期間のバラつき

豊胸は選択する素材によって持続期間が大きく異なります。ヒアルロン酸の注入による持続期間の目安は数年程度です。施術に掛かる費用が安い分、効果を持続させるには定期的に受け続ける必要があるので結果的に出費がかさんでしまうこともあります。

そのほかの施術では、シリコンが10年から20年、脂肪注入は定着によって半永久的に効果が持続するケースも少なくありません。挙式などで一時的なバストアップを期待する人はヒアルロン酸、体型を維持したい人はシリコンや脂肪など目的に合わせて選ぶことがポイントです。

クリニックを選ぶ時の見極めポイント

需要の増加に伴って豊胸を行うクリニックが増えていますが、選ぶ時の大事なポイントが施術内容です。全てに対応している所もあれば、特定の施術に特化している所もあるなど、クリニックごとに特徴は異なります。いくら好条件が整っていたとしても、自分が希望する施術を請け負っていなければ意味がありません。

ネットのホームページなどでどういったサービスを行っているか確認することが基本となります。

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口コミによる信頼性

施術は人の手で行うため、医師の技量によって出来上がりの満足度が変わってきます。費用の安さだけを基準に選んでしまったことで、満足のいく結果を得られなかった、しこりなどのトラブルが起きたという失敗例も少なくありません。

実際に利用した人の感想は重要な参考材料になります。ホームページにアクセスをして対応している施術内容を確認する時に、合わせて口コミによる評価のチェックも忘れてはいけません。口コミが掲載されていない時は、クリニックの営業年数や医師の専門性などで判断することもできます。

定期検診を見据えた通いやすさ

クリニックの通院回数は希望するサイズで個人差があります。1回に注入できる量は決められているので数カップ大きくするのであれば何度か通わなくてはいけません。1回で終了となる1カップのサイズアップでも術後の経過観察で定期的に通院することになります。

交通費など余計な出費を重ねないように通いやすさを意識することも重要なポイントの一つです。

事前の準備を万端にして動く

豊胸は施術方法によって実現できるサイズアップや料金が大きく変わるのが特徴です。漠然としたイメージで行動を始めてしまうと適切な施術方法が選べないだけでなく、満足のいく結果も得られなくなります。自分が希望するサイズや持続期間、払える限度額などをしっかりと決めた上でクリニック選びを始めなくてはいけません。

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